サービス概要

アフターコーディングは文字通り、アンケートを実施した後(アフター)に、自由回答を選択肢化(コード化/コーデイング)する作業です。 自由回答の中から類似の回答を少数のカテゴリーにまとめて、集計しやすくします。 アンケート調査は事前に選択肢で回答することが一般的ですが、アンケート以前にコード化されているので、こちらはプリコードといいます。

アフターコーディングの必要性の高まり

オンラインアンケートが一般的になり、アンケートの回答数が多くなる傾向にあります。特に自由回答については、手書きよりも入力しやすいこともあり、オンライン調査の方が回答割合も高く、文章も長くなる傾向にあります。

自由回答は回答者の”生の声”として、定性的な処理をすることも可能です。具体的には代表的な意見のみを取り上げるという方法です。アンケート調査の数が少なければこの方法でも問題ありませんでした。

しかし回答数が多くなると、一部の抜き書きでは都合の良い意見を恣意的に取り上げたのではないかという問題が出てきます。また、数が多ければどのような傾向があるかを知りたくなるのは当然です。どのような意見が多かったのかを知るためにアフターコーディングの必要性が高くなっているのです。

アフターコーディングにはルール決めが必要

アンケート調査では客観性が重要です。自由回答を分類するといっても、主観的に勝手に分類することはできません。事前に分類のための”ガイド”を作成することが必要です。○○と書かれている場合には1、△△は2という感じです。

このガイドの作成も単純ではなく、経験が必要となります。例えば味の表現では”甘い”は比較的単純ですが、”辛い”には塩辛さが含まれることがあるので、”辛み”と”塩味”をわける必要があるかもしれません。また”甘じょっぱい”は”甘い”にするのか”しょっぱい”にするか”甘じょっぱい”を新しく作るかなどを決める必要があります。

また、回答の中には文章として内容がハッキリしないものがありますので、その場合に作業者によってできるだけ差がでないようにする必要があります。はじめてのアンケート調査の場合、想定外の回答が、分類を進める中で出てくることがあり、そのたびにガイドの修正が必要になることがあります。

回答数が多くなると手間が大変

アンケートが数百件、自由回答があるのが数十件から100件程度であれば比較的作業は容易ですが、件数が増えると作業は各段に難しくなります。ガイドがあっても作業者が一人でも最初と最後では変わってくる可能性がありますし、複数ではなおさらで、これをチェックするのも非常に手間がかかってきます。

上でも書いたように、オンラインアンケートで回答数が増える中、アフターコーディングの対象数も増える傾向となっており、処理が難しいのが現状です。

以上のように経験が必要で手間がかかるアフターコーディングのみであっても当社では対応させていただいております。